自立した生活ができなくなってしまうことも!?
単身高齢者の生活に大きな影響を及ぼす「パーキンソン病」
意外と身近な神経難病の基本的な知識とケアを脳神経内科医が解説

2024年9月3日リリース
PR TIMES

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000123215.html

 

ご存じですか? パーキンソン病。

 

介護施設入所に特化した身元保証サービス事業を行う「株式会社ウェルビト」(本社:東京都新宿区、代表:堀内貴敬、山内悠)は2024年9月17日(火)、「パーキンソン病をケアするためにー病気を理解し、おひとりさまに寄りそう」というテーマの勉強会を開催いたします。神経難病として知られるパーキンソン病は高齢者に発症することが多く、身体的・精神的な症状により日常生活に及ぼす影響も小さくありません。高齢化が進むにつれ患者数は増加する見込みで、単身高齢者の生活をサポートするケアマネジャーにとっても、パーキンソン病の基本的な知識や主要な症候を理解し、適切な支援に結びつけることは今後より重要となってきます。そこで今回、脳神経内科医の関口すみれ子氏を講師としてお招きし、ケアマネジャーが押さえておきたいパーキンソン病のポイントを解説する勉強会を企画いたしました。この機会にパーキンソン病への理解を深め、支援に役立てていただければと思っています。

 

【本プレスリリースのサマリー】
・パーキンソン病は進行性の神経変性疾患で、高齢になるほど罹患率が高い
・運動症状などさまざまな症状が出るため、単身高齢者の日常生活に及ぼす影響が大きい
・今後、患者数の増加が見込まれる中で、ケアマネジャーにもパーキンソン病の理解と対応がより求められる
・本勉強会はパーキンソン病について一から学ぶ人でも理解できるように基本的な知識から解説する

65歳以上では罹患率が約10倍に!? 超高齢社会の日本では今後も患者数は増加の見込み

パーキンソン病、と聞いて、どんな病気か具体的にイメージできる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。

 

パーキンソン病は、進行性の神経変性疾患です。神経変性疾患とは、神経細胞が徐々に脱落していく病気で、原因はいまだに解明されていない難病です。この神経変性疾患の中で、パーキンソン病はアルツハイマー型認知症の次に患者数が多く、厚生労働省のまとめによると日本国内では約14万人の患者がいると推定されています(令和元年時点)。

 

パーキンソン病の発症年齢は50〜65歳に多いと報告されていますが、罹患率は高齢になるほど高まり、日本神経学会がまとめている「パーキンソン病診療ガイドライン2018」によると、65歳以上の罹患率は全年齢のものと比べ約10倍となっています(図1)。超高齢社会を迎え、ますます高齢化が進む日本においては、今後さらに患者数が増えていくことが予想されており、原因究明や新たな治療法の開発に向けて日夜研究が進められています。

 

図1 パーキンソン病の罹患率の比較

運動症状が特徴的、ただし睡眠障害や認知機能障害などもあり多様な症状が表出

では、実際にパーキンソン病を患うと、どのような症状が出るのでしょうか?

 

特徴的なのは運動症状です。具体的には、①運動緩慢・無動、②静止時振戦、③筋強剛、が三大症状と言われており、それ以外にも姿勢保持障害、姿勢異常、すくみ現象といった症状が見られることもあります。それぞれの症状の特徴は表1にまとめましたが、いずれも客観的に見て気づきやすい症状と言えるでしょう。

 

表1 パーキンソン病の主な運動症状

(日本神経学会(監修):パーキンソン病診療ガイドライン2018.医学書院, 2018をもとにウェルビト作成)

 

上記の運動症状に加えて、睡眠障害(不眠、昼間の過眠、レム睡眠行動障害など)や自律神経障害(起立性低血圧、便秘、頻尿など)、精神・認知・行動障害(抑うつ、幻覚・妄想、認知症様症状など)、感覚障害(嗅覚の低下、痛みなど)などの非運動症状も出現することがあり、実に多様な症状が表出する疾患と言えます。

パーキンソン病の症状は単身高齢者の日常生活に大きな影響を及ぼす

今回、私たちウェルビトが勉強会でパーキンソン病をテーマに取り上げようと考えた背景には、上記で紹介した症状が、単身高齢者の日常生活に与える影響が非常に大きいという点があります。

 

歩行について考えてみましょう。高齢のパーキンソン病患者の場合、運動症状により歩くことに支障が出るケースもあり、転倒のリスクが高まると考えられます。転倒のリスクが高まるということは、それに伴う外傷や身体疾患といった二次的障害を起こすリスクも高まり、結果的に長期の入院を余儀なくされたり、ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)やQOL(Quality of Life:生活の質)に悪影響を及ぼすことにつながりかねません。また、転倒による死亡リスクも見逃せません。厚生労働省のデータによると、転倒などにより命を落とす高齢者の数は、交通事故による死亡者数の約4倍(!)となっているのです(図2)。単身高齢者にとって転倒リスクの高まりは、命にまでかかわる問題と言っても過言ではありません(ウェルビトでは過去に「高齢者の転倒」をテーマに勉強会を開催しています。アーカイブ動画はこちら)。

 


図2 転倒などと交通事故による高齢者の死亡者数の比較

 

転倒を回避するため、また病気の進行による運動機能の低下や疲労感などの要因から、外出などの活動を控える単身高齢者もいます。それが結果的に筋力・体力の低下や社会的孤立を招いてしまう、といったリスクも見逃せません。社会的孤立は単身高齢者のうつ病の要因にもなりうるため、メンタルヘルスの観点からも非常に重要な問題と言えるでしょう(ウェルビトでは過去に「おひとりさまのメンタルヘルス」をテーマに勉強会を主催しています。アーカイブ動画はこちら)。

 

上記以外にも、多様な症状から日常生活のさまざまな場面において、単身高齢者が困難さや不自由さを感じることがあると考えられます。

病気について知ることで、できることがきっと変わってくる

2024年6月12日配信のプレスリリースでもご紹介した通り、日本の医療は「病院完結型」から「地域完結型」へのシフトチェンジが求められており、近年は自宅や老人ホームなどの施設で亡くなる人の比率も増加しています(図3)。病気を抱えながらも住み慣れた地域・自宅で生活をする流れはますます加速していくことでしょう。そうした流れの中、単身高齢者の日常生活をサポートするケアマネジャーさんにとって、高齢発症の多いパーキンソン病は今後より身近な疾患となってくるはずです。

 


図3 死亡場所別構成比の推移

 

単身高齢者がパーキンソン病を患った場合、ケアマネジャーには疾患に配慮した支援が求められます。前述した転倒を防止するための工夫や緊急時の体制整備、家事や服薬管理などの日常生活のサポートなどが挙げられます。

 

こうした適切な支援につなげるためにも、パーキンソン病に対する基本的な知識を有することは非常に重要です。ただ、現時点ではそうした知識を持っている方は決して多くはありません。パーキンソン病は国から難病指定されている疾患であり、なかなか情報に触れる機会がないのも致し方のないことかもしれませんが、超高齢社会の日本におけるこれからの地域生活で、避けては通れないものではないでしょうか。そこで今回、脳神経内科医の関口すみれ子氏を講師としてお招きし、これまであまり取り上げられることのなかったパーキンソン病をテーマに勉強会を主催した次第です。

はじめてパーキンソン病について学ぶ人でも安心! エキスパートが一からわかりやすく解説く解説

今回、講師を務める関口氏は、脳神経内科の専門医として長く臨床現場でパーキンソン病をはじめとする神経疾患の患者さんの診療やケアに当たってきたエキスパートです。今回の勉強会では、初めてパーキンソン病について学ぶという方でも大丈夫なように、そもそもパーキンソン病とはどのような病気なのかといった基礎知識から、ケアマネジャーさんがすぐに現場で役立てられるケアのポイントまでを幅広く紹介していただきます。

 

勉強会当日は関口氏の講演後、質疑応答の時間も予定しております。ウェルビト勉強会では毎回、参加者から数多くの質問が寄せられるため、時間の許す限り登壇者に答えていただくかたちをとっています。現場のリアルな疑問・質問に対し、第一人者が知識と経験を踏まえて答えてくれるため、参加者の満足度も非常に高くなっています。ぜひ一度ご参加ください。

 

パーキンソン病をケアするためにー病気を理解し、おひとりさまに寄りそうー
日時:2024年9月17日(火) 18時〜19時15分
会場:オンラインライブ開催(Zoom)
講師:関口すみれ子 (医師・神経内科専門医)
参加費:無料
https://mi-ka-ta.jp/study_session/study_session_2409_1/

個別のサービス説明や少人数でのオンラインサロン、身元保証に関するセミナーなども開催

ウェルビトでは、単身高齢者に関するテーマについて専門家が解説する「ウェルビト勉強会」を毎月開催しています。ウェルビト勉強会は取材も受け付けております。取材のご希望がございましたら下記のメールアドレスまでご連絡ください。

 

勉強会以外にも、サービスに関する個別のご相談、少人数制のオンラインサロンなども開催しております。また、そもそも身元保証サービスって何? どのように会社を選べばいいの? といった疑問や不安をお持ちの方向けに、身元保証セミナーの開催も予定しています。ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

 

お問い合わせ・取材のお申し込み:下記メールアドレスまでご連絡ください。
contact@welbito.com

 

身元保証セミナー「いざというときに備えておこう! 身元保証会社の選び方」
日時:2024年9月18日(水) 18時〜19時
   2024年9月25日(水) 18時〜19時
会場:オンラインライブ開催(Zoom)
講師:堀内貴敬 (代表司法書士)
https://mi-ka-ta.jp/service_briefing/

担当者コメント

私たちは同じ志を持った仲間によって立ち上げた会社です。「身元保証人がいないという理由で施設に入所できず、結果的に望むような人生を送れない」という“負”を解消し、ひとりひとりが自分らしく生きられる社会の実現に寄与したいー、そんな想いを共有したメンバーによって構成されています。構成メンバーは医療・介護・法律の専門家のほか、マーケティング、デザイナー、編集者など多彩な顔触れ。多様な視点から社会課題の解決につながる新たなサービスの提供に取り組んでまいります。

身元保証のみかたおよび私たちのサービスについて

私たちウェルビトが提供する単身高齢者向け身元保証サービス「身元保証のみかた」の特長は、「介護施設入所に必要なものに特化したサービス」であること。身元保証サービスの中には施設入所後の生活支援や財産管理など幅広いサービスを提供するものも多くありますが、身元保証のみかたでは以下の4つに特化したシンプルでわかりやすいサービスをリーズナブルな価格で提供しています。

 

・身元保証人欄への署名
・医療同意
・死後事務対応
・支払い保証

 

また、すでに生活保護を受給している方向けの「生活保護受給者向けプラン」や、近い将来生活保護を受給する見込みの方向けの「ゆくゆく生活保護受給者向けプラン」、終末期でホスピスに入所される方向けの「未来の安心プラン」など、ご利用者の状況に合わせたサービスもご用意しております。

 

ウェルビトのサービスの詳細は下記URLをご覧ください。
https://mi-ka-ta.jp/#content_builder

株式会社ウェルビトについて

【会社概要】
社名:株式会社ウェルビト
本社所在地:東京都新宿区四谷三丁目13番4号
代表取締役:堀内貴敬 山内 悠
事業内容:施設入所に特化した身元保証サービス
設立: 2023年3月2日
HP:https://mi-ka-ta.jp/

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