ケースの概要
パーキンソン病を患いながらも在宅で生活をされていたIさん。ある日自宅で転倒し、倒れていたところをヘルパーさんが発見し入院となりました。親族は認知症の姉しかいないため、病院から施設へ移る際は身元保証サービスが必要でした。ご契約と入所まではスムーズに進んだものの、入所直後に施設内で転倒し、病院に救急搬送されてしまいました。事前にお伺いしていた介護・医療に関するご希望を救急隊に伝えたことで、介護施設・医療機関等とスムーズな連携を行うことができたケースです。
自宅で転倒し入院
Iさんは、ご自身で保有するマンションで一人暮らしをしていました。患っているパーキンソン病の症状が徐々に重くなってきてしまい、ついには自宅で転倒し骨折してしまいました。自宅を訪問してきたヘルパーに発見され病院へ搬送、そのまま入院となりました。
唯一の親族は認知症で身元保証人を依頼できず
Iさんは幸い命に別状はありませんでしたが、退院後に一人暮らしを継続するのは難しく、施設入所を検討することになりました。Iさんには唯一の親族であるお姉さんがいらっしゃいましたが、重度の認知症でグループホームに入られています。当然ながら身元保証人をお願いすることはできません。またIさんもパーキンソン病の症状が悪化、認知機能も低下して今まで何とかできていたお金の管理も今後は難しい状態です。そうした状況で、Iさんの退院後の施設を探している施設紹介会社のご担当から弊社に相談をいただきました。
入所後すぐに救急搬送されるも医療同意の内容に基づき対応
Iさんの状況をお聞きし、弊社からは身元保証サービスと金銭管理サービスをご提案いたしました。ご本人の了解を頂けたため、施設紹介会社のご担当・ケアマネジャー同席のもと重要事項の説明と契約を行い、退院と同時に施設へ入所となりました。順調な進行に関係者も安堵していたのですが、入所から3日目の深夜、弊社の24時間受電可能な緊急の電話が鳴りました。電話口は介護施設の担当の方でした。
担当の方によると、Iさんは施設内で転倒し頭を強打、出血もあり意識レベルが低下しているとのこと。その後、駆けつけた救急隊の方が電話に出て、延命治療の可否について確認をされました。弊社は、身元保証契約時にIさんから確認した医療同意の内容に基づいて、緊急時におけるご本人の希望を救急隊員にお伝えしました。
その後、Iさんは病院へ搬送され入院。入院手続きは弊社の方が滞りなく行いました。
このケースは、緊急時に医療同意サービスが非常に有効だったものです。時間外でも電話がつながるなど緊急時対応をスムースに行うことができる体制が構築できていたこともあり、Iさんは一命を取り留め、現在は退院され施設で生活をされています。尚、医療機関の担当者からは、連絡が取りづらい遠い親戚に比べ、つながりやすい身元保証は非常にありがたいと言っていただけて、弊社としても非常にありがたかったです。