今回のケース

コラム

ご相談前のお悩み

  • 病院へ入院中、退院後は施設に入りたい
  • 両親と姉の遺した預金の相続手続を行いたい

当社にご相談いただいた方

  • 病院のソーシャルワーカー

預金が使えない!
ご本人のために相続手続きを支援

ケースの概要

敗血症で1年以上病院生活をしているHさん。体調が安定し、退院期限を迎え介護施設に入所することになりました。Hさんの資産はそのほとんどが父、母、姉から相続した預金ですが、相続手続きを一切進めていませんでした。そのため、このままでは病院や退院後に入所する施設への支払いができません。病院のソーシャルワーカーから相談を受けた弊社は、併設されている司法書士事務所で相続手続きに着手。預金の相続を迅速に行い、今後の生活を支える預金が使えるようになったケースです。

預金はある、でも名義が…

2025年1月、病院のソーシャルワーカーから弊社に相談がありました。

 

・退院する方に身寄りがないため、施設入所時の身元保証人をお願いしたい
・病院への支払いができておらず、資産がどの程度あるのかがわからないため調べてほしい
・本人はお金があると言っているが、事実かどうかわからない

 

相談を受けた弊社は、すぐに訪問し本人と面談。空き家となっている自宅に預金通帳があるので探してきてほしいとの依頼を受けました。ご本人から弊社の担当が鍵をお借りし、自宅を探した結果、8冊の預金通帳を発見しました。最終記帳日が数年前のものもありましたが、預けている金額は数千万円で、これからのHさんの暮らしを支えるには十分な金額です。しかし、一つ問題がありました。それは、預金通帳8冊すべて、名義がHさんではなかったのです。

相続手続きをサポートしてほしい

病院に戻り改めてHさんにお話を聞くと、預金は父(5年前に他界)、母(3年前に他界)、姉(1か月前に他界)のものであるとのこと。Hさんから、

 

「これまで、同居していた姉が家のお金を管理しており、自分はお金の管理状況を知らされていなかった、父と母名義の預金は、姉が相続手続きをしていなかったのだと思う。これまで働くことができなかったので、自分名義の預金はほとんどない。なんとかしてもらえないだろうか」

 

と相談を受けた弊社は、家族関係をヒアリングし、相続人がHさんお一人であること確認、相続手続きを行うことですべてHさんが使えるようにできることを伝えました。Hさんから相続手続きのご依頼をその場で頂き、早速手続きに着手。戸籍調査と必要書類の収集、金融機関への連絡と相続関連の申請を行い、無事にすべての預金の解約と払い戻しがなされ、Hさんの口座に入金されました。

身元保証以外にも幅広く支援

ご高齢や病気などの事情により、財産の相続手続きができていない方は珍しくありません。相続財産が多額となり、その活用が必要な場合であっても、司法書士事務所が併設された弊社であれば迅速に支援が可能です。身元保証のみならず、幅広い支援ができることで、Hさんのお役に立つことができてよかったです。

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